ギブ&テイクのリズム:社交ダンスで学ぶ逆の返報性の法則

「逆の返報性」を生む共助共生のすすめ

社交ダンスは、二人で組んで踊るダンスのため、パートナーとの良い関係づくりが非常に重要です。テクニックだけに頼りないほど、重要だと思います。

昨日のブログ記事に関して、もう少し話を勧めたいと思います。

相手の返報性を期待する行為ではなく、自分が相手に返報性の法則を生むようにしようという話です。

多くの場面で、返報性の法則を意識した行動があると思います。この中では、まずは、自分から相手に何かを与えるということが基本です。つまり、人が他人から何かを受け取ると、その恩を返そうとする心理的な傾向のことです。

しかし、今回注目したいのは、「逆の返報性の法則」です。相手が先に行動してくれたことに対し、自然と自分も何かを返したくなる、という心理の動きです。

社交ダンスの練習場面では、自分自身のことは、自分でやることは、基本ですが、相手と組む中で、相手に「こうして」「あ~して」と依頼し、相手にやってもらうことで、次に、相手からも「こうして」「あ~して」と意見を言いやすくし、それに、自分も答えなければという「逆の返報性の法則」を活用することで、より調和のとれた踊りや深い人間関係づくりにつながると思います。

 

頼むことから始めるコミュニケーション

例えば、ステップの改善を相手に頼むことから始めます。これは単なる要望ではなく、安心して、相手に話せるという相手に対する信頼の表れでもあり、正直に相手に伝える自分の素直さを表せる行為だと思います。

相手が自分からの頼みごと、要望に応えてくれたことで、ダンスの質はもちろん、相互の感謝を通じてお互いの返報性が働くと思います。

この相互のやり取りは、二人の踊りだけでなく、日常生活でも、ビジネスでも人間関係全体を豊かにするやり方だと思います。

 

相手の対応に応じる自分

相手が自分の頼み事に対応してくれた場合、自然と自分も相手の頼み事を受け入れ、しっかりと対応しようという意識が生まれるだけでなく、相手も自分に頼み依頼することができるという安心感を与えることができると思います。

これは、社交ダンスの踊りの場面だけでなく、踊りの前後の相手との会話でも使いながら、相手からいろいろなことを言ってもらうことで、人間としての成長にもつながると思います。

いろいろなことを相手に頼んだり依頼したりする結果として、このような相互依存の関係は、技術的な改善だけでなく、それよりも基本的で重要な相手と自分の感情的な結びつきをもたらしてくれると思います。

自分が先に相手に頼んだり依頼する行動をし、相手がそれにこたえることで、自分も相手から頼んでもらいたい、言ってもらいたい、依頼してもらいたいという気持ちが生まれ、二人のダンスはより楽しく、気もよく踊れるようになると思います。

 

「逆の返報性の法則」のヒロス流考え方は、社交ダンスだけでなく、日常生活でも、ビジネスでも、私たちがお互いに与え合い、成長するために役立つ考え方だと思います。

練習の場でも、日常生活でも、この心理的なプロセスを意識することで、より充実した人間関係と、踊りの上達につながると思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

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