上手な踊り手の意識と見ている人の想像にはズレがある
社交ダンスを上手に踊っている人を見ていたり、レッスンや練習で先生の踊りを見ているとき、「ここは、こうしているんだろうな~」とか、「あそこを意識しているんだろうな~」と見ている人が、想像することが多いと思います。
上手に社交ダンスを踊っている人が、気をつけたり、意識していることも一緒のこともありますが、中には、見ているだけでは、気づかないことがあると思います。
つまり、見ている人が、上手に踊っている人の技術や意識に気づかないことがあります。
今回のブログでは、見て想像していることと上手に踊っている人の意識やテクニックには、違いがあるということを書きたいと思います。
タイミングとリズム
たとえば、スローフォックストロットにおいては、
踊っている人は、スロー、クイック、クイック、スローのステップにおいて、2回目のクイックは、1回目のクイックよりも強くしたり、次のスローにつながるようにちょっと長めにクイックを踊ったりしています。
「クイック、クイ~ク」という感じです。
わかりやすく表現すると、すべてのクイックが同じクイックとして踊っているのではなく、強さ、長さを変えて踊っていることがあるということです。
見ている人とっては、同じ動きでQQと踊っていると思っていることが多いと思います。
もう一つ
たとえば、ワルツの踊りにおいては、
123,123と心でカウントを言って見本の踊りや上手な人の踊りを見ていることが多いと思います。
しかし、踊っている人は、1~2,1~2という感覚で踊っていることもあります。
1,2,3、1,2,3 ではなく、「ワン、ツ~、ワン、ツ~」という感じです。
フットワーク
トーヒールというフットワークにおいても、見ている人は、普通にトーからヒールに体重を移動していると思っているかもしれませんが、ステップによっては、トーから足の裏の外側(小指側)に体重を寄せながらヒールに体重を移動させたりしています。
見ていては、なかなか気づけないテクニックだと思います。
テンポが早い種目とスローな種目では、体重の位置の意識を変えて踊っていることがあります。
早いテンポの曲では、ボール気味に体重を乗せて踊っている時間が多く、スローな曲では、ヒールにしっかりと体重を乗せている時間をしっかりと作るようにしています。
見ているだけでは、わかりにくい、シューズの中の、体重の位置だと思います。
社交ダンスをしっかり見ていても、想像できない、発見できない、気づけない、踊り手が、意識している細かな技術やコツがあります。
見ているだけで、真似しても、なかなか上手に踊れない理由がこのことが原因だと思います。
見た目とは違う、上手に踊っている人が実際に、意識しているコツ、テクニックを丁寧に説明してもらうことが上達のコツだと思います。
見た目から想像できない、発見できない踊り手のテクニックや意識、コツを学ぶことでもっと楽にもっと上手に、もっと楽しく踊れるようになると思います。
見た目と踊り手に意識には違いがある、という話でした。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント