社交ダンスの2カップルの違いを言葉にする力
社交ダンスを上達させるための一つのポイントは、先生や上手な人の踊りと、自分や仲間の踊りの違いを言葉で表現できるようになることだと思います。
踊りの違いを安心して話せて、安心して聞ける状況の中で、行うと練習のポイントや動きの理解につながると思います。
同じステップを2カップルで同時に比べる
例えば、先生組んだペアと仲間の生徒さん同士が組んだ2つのペアが同じステップを”同時に”踊ったときに、どこがどう違うかを言葉にする練習の機会を作ると良いです。
特に強調したいのは、2つのカップルが別々に踊るのではなく、同時に同じステップを2組が並んで踊ることです。
踊る時、見る時を仲間と入れ替わりながら、先生やお手本のカップルと仲間同士のカップルの2つのペアが同時に同じステップを踊るということです。
良い悪いのではなく違いを感じること
仲間同士で入れ替わりながら、お手本や先生が組むカップルと自分や仲間との違いを見るとき、踊り方やホールド、足の位置、顔の向きの違いを言い合うことで、各自の練習や改善ポイントを見つけることができると思います。
この時の注意点は、その場の先生や仲間同士で安心して、いろいろな感想を言える状況をしっかりと作っておくことだと思います。その場で2組の踊りを見比べるときには、安心して話せて、安心して聞ける環境、人間関係づくりをしっかりと整えておくことも大切です。
ヒロスダンススタジオの実際のグループレッスンでの経験では、多くの生徒さんが「違いは感じるが、どこがどう違うのか言葉にできない」という感想を持っていました。
全体を一度に観察するのは難しく、踊りの全体的なバランスを掴むのが難しいようでした。
まずは、2組のカップルが同時に、同じステップを踊って、その踊りを比較するという練習を繰り返すことで全体の観察や、下半身だけ、次に上半身だけという部分的に2組の踊りを同時に比較観察する力と、その違いを言葉にする力を鍛えられると良いと思います。
鏡を通して自分と先生の動きを比較する
先生と組んだペアと、自分や仲間が組んだペア。この2つのペアを同時に踊ること、鏡を使ってホールドや一歩の動きを同時に行うことで、違いを捉えやすいときもあります。
仲間の踊りを比較して見るだけでなく、自分の動きと先生やお手本の動きを鏡を見ながら、比較するという方法です。
別々に観察するのではなく、お手本と自分や仲間が同時に踊ることで、互いの改善点やアドバイスを共有することができ、新鮮なレッスンや練習の時間を過ごすことができると思います。
仲間同士でお互いに掛け合うアドバイスは、仲間のためだけではなく、自分にも同じことが言えると実感できることも多いと思います。
次回のレッスンや練習で、この方法を実験的に実施してみてはいかがでしょうか。
大切なことは、お互いに、安心して話せて、安心して聞ける、そんな空気感の中で行うことでさまざまな意見が飛び交い、改善や動きの理解が深まると良いと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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