ディシジョン・ファティーグ：意思決定の疲労を防いだ社交ダンスの楽しみ方
私たちは日々、無数の選択と決定で脳を使っています。
もちろん、社交ダンスを踊るときもステップに伴うリードやフォローでも同じようなことがあります。
これらの選択と決定を繰り返すことは、自分たちの脳に負担になることもあるそうです。
それは「ディシジョン・ファティーグ」、つまり「意思決定の疲労」と呼ばれる現象です。
ディシジョン・ファティーグを防ぐために、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなど、成功したビジネスパーソンの中には、毎日同じ服を着ることで日々の選択の回数を減らす工夫をしているとも聞いたことがあります。
そんな考え方は、社交ダンスでも活かせると思います。
ディシジョン・ファティーグと社交ダンス
社交ダンスのダンスパーティーなどフリーのステップで社交ダンスを踊るとき、自分が自由に踊ろうとすればするほど、次々と複雑なステップの選択だったり、決定を重ねる必要があります。
相手と一緒に踊るため、次のステップの選択と決定に基づいた、リードやフォローそれ自体でも意思決定が続きます。
しかし、これが「ディシジョン・ファティーグ」、「意思決定の疲労」を生んでしまいます。
特に、リードやフォローのタイミング、動きのコーディネーションなど、一つ一つの選択が積み重なることで脳が疲労し、ミスが発生しやすくなったりします。
ステップの順番が決まっているルーティンで踊ろう
そこで役立つのが、決まりきったステップ、決まりきったルーティンの活用です。
自分たちの踊りに決まりきったルーティンを取り入れて、そのステップの順番に慣れて踊ることで、脳の疲れを減らし、ダンスそのものに集中できると思います。
少なくとも、ステップやリードの選択と決定の頻度を減らすことができます。
つまり、あらかじめ決められたステップの順番で踊ることで、複数のステップで迷う時間がなくなり、自分の脳と体はダンスに集中することができ、「ディシジョン・ファティーグ」、「意思決定の疲労」を防ぐことになると思います。
決まったステップで踊る社交ダンスの楽しさ
自分も相手も、お互いにリラックスして楽しむためにも、ルーティンの重要性を認識することが大切です。
リードやフォローの練習も安心してできると思います。
一部では、「決まったステップの順番だとリードやフォローの練習にならない」という意見もあります。
しかし、決まったステップでの順番で踊ることで、手や腕の圧力を感じて、リードやフォローの不具合に気づき、上達のヒントを見つけることも可能です。
決まりきったステップ順番で踊るときには、次に何をするかを予測できるため、自分の脳の疲労を減らし、ダンスをより楽しく、そして、やや大きく、スピード感を持って踊れると思います。
ステップの決まっていないフリーなダンスタイムも楽しいものですが、確実に覚えたステップの順番にそって、思いきり踊ってみることも楽しいです。
脳の疲労を抑えた社交ダンスの楽しみ方として、ステップの順番が決まっている社交ダンスを踊る時間も作っていきましょう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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