「自分はまだまだだなぁ…」それは素晴らしい気づき
社交ダンスを続けていると、「自分はまだまだだな」「もっと学ぶことがあるな」「知らなかった」「そうだったんだ」と感じる瞬間があります。
むしろ、「自分はたくさんのことを知っている」という態度ではなく、「謙虚さ」という、人間にとって非常に大切な力を持つことで、そのような気づきに出会いやすくなると思います。
社交ダンスは、テクニックを磨くことだけが全てではありません。
ペアで踊るからこそ、そこには深い人間関係の学びがあります。
今日のブログでは、社交ダンスがいかにして私たちに「謙虚さ」を教えてくれるのか、そしてその謙虚さが、ダンスの上達や日々の生活にどのような素晴らしい影響を与えてくれるのか、ヒロス流の考え方について書いていきます。
「私こそが正しい」は幻想? : ダンスの奥深さが教えてくれること
社交ダンスは、本当に広く、奥深いものです。たくさんの種目があり、数えきれないほどのステップやテクニック、表現方法があります。
「これが絶対的な正解だ」「完璧にマスターした」と言い切るのは、どんなに経験を積んだ上級者、また私たち(ヒロスとミスズ)にとっても難しいことです。
このダンスの奥深さに触れる経験そのものが、「自分は全てを知っているわけではない」「常に学ぶべきことがある」という、自然な謙虚さの土台を作ってくれると思います。
謙虚さは、「私こそが正しい」という考え方ではなく、常に新しいことを吸収しようとする柔軟な姿勢へと導いてくれる大切な力だと思います。
アドバイス交換が日常だから :「素直に聞く耳」を持つ大切さ
ペアダンスである社交ダンスでは、一緒に踊る相手との間で「今の動き、どうだった?」「ここは、こうした方が良いかも」といった、改善点やアドバイスの交換は日常茶飯事です。
時には、レッスンや練習、普通に踊っているときにも、自分の考えとは違う意見や、少し耳に痛い指摘を受けることもあると思います。
しかし、そんな時こそ「謙虚さ」が試されます。
感情的になったり、反発したりするのではなく、まずは相手の言葉を「素直に受け止める」姿勢。
これは、社交ダンスの場面だけでなく、日常生活やビジネスの場面でも、パートナーや仲間との良好な関係を保ち、共に上達、成長していくためには重要です。
「なるほど、そういう視点もあるのか」「試してみよう」と、一旦受け入れる心のゆとりを持つこと。この繰り返しが、謙虚さを実践的に育ててくれます。
知れば知るほど深まる敬意 : 「本物」への理解が育む謙虚さ
経験を重ね、上手な人の踊りを見たり、高度なテクニックを学ぶ機会が増えると、「最高峰の技術」の凄さや表現の深さ、難しさを感じることがあります。
それは同時に、自分自身の現在地、つまり「未熟さ」や「まだまだ学ぶべき点が多い」ということを自覚するきっかけにもなります。
この「最高峰を知る」「知らないことを学ぶ」経験は、決して劣等感を生むためではありません。
目標とするものへの興味と、「自分は知らないことばかりだ」という気持ちを生みます。
これが、健全な謙虚さへと繋がっていくと思います。
「伝える」経験で鍛える、相手への配慮と思いやり
社交ダンスだけでなく、日常生活やビジネスの場面でも、自分がパートナーや仲間にアドバイスをする機会もあると思います。
その時、「どうすれば相手に分かりやすく伝わるだろうか?」「この言い方で、相手は傷つかないだろうか?」と、相手の気持ちや状況を想像し、言葉を選ぶ経験をします。
どのような言葉を使うか、どのような態度でしゃべるか、どのタイミングで話すのかを自然と考えると思います。
相手の表情や反応から、その言葉がどう受け止められたかを読み取ろうとすることも、大切な学びです。
このように、「伝える」経験を繰り返すことで、相手の立場を理解し、尊重する姿勢、そして配慮する心が自然と磨かれていきます。
社交ダンスで磨かれる「謙虚さ」は、大切なもの
社交ダンスを通じて鍛えられる「謙虚さ」とは、具体的に言うと、
- 素直に人の意見を聞く力
- 他者を尊重する姿勢
- 常に学び続けようとする意欲
- 相手の気持ちを察する配慮
- 感情をコントロールする力
など、多くあります。これらの力は、ただダンスが上手くなるだけでなく、
- 職場や家庭での円滑な人間関係の構築
- 新しい知識やスキルを効果的に吸収する力
- 困難な状況でも前向きに取り組む精神的な強さ
といった、日常生活やビジネスの場面でも必ず役立つ、かけがえのない「気分よく、機嫌よく生活する力」になるはずです。
身の回りの人からの改善点の指摘を前向きに受け止め、学び続ける姿勢こそが、「技術の向上」と「人間的な成長」の両方に役立つと思います。
謙虚さは、成長し続けるための「しなやかな強さ」
バランスの取れた「謙虚さ」は、決して自分を低く見せることではありません。
それは、自分と他者を受け入れ、常に学び、周囲と協力しながら、より良く成長していくための、しなやかな強さだと思います。
社交ダンスという、心と体を動かす楽しい活動を通じて、この素晴らしい「謙虚さ」という力を、自然と身につけていくことができます。
これからも、パートナーや仲間への感謝と敬意を忘れずに、素直な心で学びを楽しみながら、社交ダンスも、そして人生も、より豊かにしていきましょう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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