踊りの質を高めるステップの重要性
社交ダンスでは、レッスンで学ぶ時間や、練習でテクニックを身につける時間が、楽しいいい時間だと思います。
また、自由に踊ることができる「フリーダンスタイム」も重要な時間です。
ステップの順番を決めずに踊る時間です。
自由に踊るこの時間では、さまざまな種目とステップを踊ることになります。
その中でも、特定のステップが頻繁に登場することがあります。ホイスク、ターニングロック、アレマーナといったステップは、多く踊られているステップだと思います。
たくさん踊るステップだからこそ、そのステップを質の高い踊りにしておくことは、自分の納得感だけでなく、相手や周りの人に、踊りの上手さをアピールする機会が増えることになり、気持ち良いものになると思います。
ルンバのスポットターンの質を高めよう
ルンバのスポットターンは、その代表例だと思います。
周りの人が、頻繁に踊るこのステップを完璧にこなすことは、基礎のテクニックのレベルの高さをアピールするためだけでなく、踊り手としての表現力を高める絶好の機会だと思います。
スポットターンなどのターンのテクニックと質を上げるためには、初めの一歩を深く掛けることだと思います。
そして、その出した足への体重移動が50%に達した瞬間に、自分のバランスで回転を始めることがポイントだと思います。
表現力を高める顔の動き
社交ダンスでは、フットワークやカップルバランスという技術だけでなく、表現力も同じくらい重要です。
なぜならば、一般的には、見ている方の多くは、踊っている人の上半身や顔の動きに視点が向いていることが多いからです。
例えば、スポットターンを質よく踊るためには、回転するときに、相手との「視線を離す時間を最小限に保つこと」が肝心です。
つまり、視線をギリギリまで相手に向けて、回転が始まったら、身体の回転が終わる前に、視線だけをとにかく先に相手に向けることです。
相手を最後まで見続けるために捻った首を一気に、反対側に回転させて行く感じです。先に動き始めた肩の回転を、途中で顔が追い抜いていく感じです。
相手と視線を離すとき、最後まで相手と視線をつなげておき、離れたら、すぐに相手に視線を向けることです。
回転する際は、相手との視線が離れる時間をできるだけ短くし、ボディーの回転が完了する前に視線を相手に戻すことで、「顔の切れ」という表現力を高め、また、実感できるようになります。
たくさん踊ることが多いルンバ、さらに、その中でも、よく踊るステップの回転(ターン)において、相手との視線を最後まで保ちつつ、首を回転させる技術は、視覚的にも技術的にも高いレベルの表現力だと思います。
よく踊るステップの質を上げておこう
スポットターンを含む、頻繁に踊るステップの質を向上させることは、技術的な向上はもちろん、表現力の充実感につながることが多いです。
踊り慣れているから、技術的なことの他に、表現力に意識を向けるという余裕を持てている場合が多いからです。
例えば、ルンバのスポットターンを最高峰の質に仕上げることで、とても気持ちよく充実した気持ちで踊れるようになると思います。
皆がよく踊る種目、ステップだからこそ、自分自身も踊り慣れていることが多いです。そんなステップの質を上げて、気持ちよく踊れる時間を増やし、自分の踊りを表現、テクニックをアピールして、楽しく踊っていきましょう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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