独特の世界観を持つパソドブレ、その魅力と難しさ
社交ダンスには様々な種目がありますが、中でもパソドブレは、闘牛士とケープ(カポーテ)を表現する、情熱的で力強い、独特の世界観を持つダンスです。
正直にお話しすると、私たちヒロスダンススタジオでは、健康づくりと趣味の社交ダンスをメインにしているため、パソドブレを集中的にレッスンする機会は、他の種目に比べて多くはありません。
それでも、このドラマティックなパソドブレに挑戦されたいという熱心な生徒さんもいらっしゃいます。
パソドブレは、マーチ(行進曲)のような明確なリズムで、カウントに合わせてステップするので、初心者でも踊りやすい面もあります。
しかし、その決まりきった曲調の中で、闘牛士の誇りや緊張感、ケープの動きのイメージなどを体で表現するのは、非常に奥深く、難しい部分も多いです。
特に重要となるのが、パソドブレ特有の「姿勢」と「ライン」だと思います。
今回は、パソドブレらしい力強いラインを出すための、ヒロス流のコツと、重視すると良い基本について書いていきたいと思います。
パソドブレの「雰囲気」は姿勢が重要 – 骨盤の角度が全ての始まり
パソドブレの独特な雰囲気を作り出す上で、何よりもまず大切なのが「姿勢」です。
そして、その姿勢の要となるのが「骨盤の角度」です。
よくある誤解は、単に体を後ろに反らせば良い、というもの。
しかし、それでは腰が反ってしまい、不安定で不自然な姿勢になってしまいます。
パソドブレの基本は、骨盤をわずかに後傾させること。やり過ぎないことです。視線の先を高くすることの意識を強くした方がいいと思います。
言葉での表現は、難しいですが、おへその下あたり(下腹部)を少し後ろに引き込むような意識です。
これにより、腰が安定し、闘牛士のようなどっしりとした強さ、パソドブレを踊っているとすぐにわかる、独特の姿の土台ができます。
ルーティンが定まり、意外と早いテンポの曲に十分に慣れてきたら、この骨盤のポジショニングを意識した動きに移るといいと思います。
骨盤を安定させ、視線を定めて、骨盤は、床に対して垂直、あるいはわずかに後傾させることで、上半身の引き上げと下半身の安定感が生まれると思います。
他の種目とは違う点が多いですが、パソドブレも立ち方がパソドブレ特有の力強さに繋がります。
パソドブレらしい力強いラインの作り方
正しい骨盤の角度を作ったら、次は上半身と下半身の意識です。
この部分は、他の社交ダンスと共通だと思います。
- お腹を締める: 丹田を意識し、お腹を軽く引き締めます。
- 重心は低く: どっしりと床に体重を掛けるように、重心を低く保ちます。
- 肋骨(胸)を引き上げる: お腹は締めたまま、胸の部分(肋骨)を高く持ち上げるように意識します。
この「下は低く安定させ、上は高く引き上げる」という相反する意識を持つことで、上半身が引き締まり、力強く伸びやかな、パソドブレらしいラインが生まれます。
ヒロス流!「締めて、内に集め、上に飛ばす」感覚
パソドブレのラインは、ただ力を入れて固めるだけでは表現できません。
タンゴとも似ていますが、力が入っているように見えますが、踊り手の意識は、見た目よりもっとしなやかです。
パソドブレらしいラインを出すためのヒロス流のコツは、「締めて、内に集め、エネルギーを上に」という感覚です。
- 締める: まず、骨盤周り、特にお尻や内腿の筋肉をキュッと締める意識を持ちます。
- 内に集める: 体全体のエネルギーを、身体の丹田に集めてくるようなイメージです。
- 上に飛ばす: 集めたエネルギーを、固めるのではなく、頭のてっぺんから、あるいは胸の中心から、天井に向かって「飛ばす」ような、軽やかさと張りのある感覚を意識してみてください。視線を上げるときには、思っている以上にしっかりと天井に向けるように意識すると、この感覚が出やすいかもしれません。
力みではなく、身体の内部からのエネルギーを使ってラインを作る。
この感覚で形を作ることが、硬くならずに力強いラインを表現するポイントになると思います。
難しさの中にこそ、挑戦する価値がある!音楽に乗ってパソドブレを表現しよう
パソドブレは、確かに他の種目とは異なる点が多く、難しさを感じるかもしれません。
しかし、その独特の力強さ、パソドブレらしい表現を追求する楽しさがあります。
幸い、パソドブレの音楽は、マーチのようなはっきりとしたリズムで、比較的理解しやすいものが多く、同じ音楽の流れです。
まずは音楽をよく聴き、その力強いリズムに乗って、今回ご紹介した「パソらしいライン」を意識してみてください。
パソドブレらしい最高峰の表現を求めすぎず、少しずつ挑戦していくことで、パソドブレを楽しめるようになるはずです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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