膝と足首の意識で踊りが変わる
社交ダンスでは、美しい姿勢とスムーズな動きで踊れるようになることを目指すと思います。
そのためには、フットワーク(足の裏の使い方)だけでなく、膝と足首の使い方も非常に重要です。
今回は、社交ダンス、特にスタンダードを美しく踊るための、膝と足首の使い方について書いていきたいと思います。
膝を少し曲げて踊るメリット
社交ダンスでは、ルンバやチャチャチャのニーバックのような特別な場合を除いて、膝を少し曲げて踊ることが基本です。
試しに、膝を伸ばして歩いた場合と、膝を曲げて歩いた場合を比べてみてください。
膝を曲げて歩いた方が、足の指で地面をしっかりと捉えている感覚が得られるのではないでしょうか?
ワルツのライズの際も、膝を少し曲げた状態にすることで、上半身のスウェイや上半身を引き上げる動作が作りやすくなります。
また、スタンダードのワルツなどでプロムナードポジション(PP)になった時も、膝を少し曲げておくことで、バランスを保ちやすくなります。
スタンダードの前進ステップ:ヒールからトーへのフットワーク
スタンダードの前進ステップでは、ステップした足の膝が伸びてしまうと、足の裏の使い方が「ヒール(かかと)からベタ足」になりがちです。
一方、ステップした足の膝が曲がっている状態だと、「ヒールからトー(つま先)」への体重移動がスムーズに行えるようになると思います。
チャチャチャの横シャッセ:膝を曲げてキレを出す
少し説明の視点を変えてみると、チャチャチャの横シャッセも、膝の使い方でキレが大きく変わります。
ラテンのテクニックのニーバックを意識するのと同様に、両膝を内側に曲げる意識を持つことで、「4&」「チャチャ」の部分がよりシャープに、そしてキレのある動きとして踊りやすくなると思います。
もちろん、脚部は、ボディーや肩、腕との連動を伴った上で、膝を意識してみてください。
膝を曲げると上半身が引き上がらない? そんな時は…
「膝を曲げるように意識すると、上半身が引き上がらない」と感じてしまう方もいると思います。
その場合は、膝を曲げておくという意識ではなく、足首を前に曲げておくことを意識してみるといいと思います。
足首を曲げることで、自然と膝も曲がり、上半身も美しく引き上げながら立つことができると思います。
ブルースで練習してみよう
まずは、ブルースを踊りながら、以下のポイントをチェックしてみましょう。
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足を揃える部分で、膝がピンと伸びてしまっていないか?
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足を揃えた時に、膝が緩んでいるか?
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ステップした足の横を送り足が通過するときに、膝が曲がっているか?
膝と足首を意識して、美しいダンスを!
社交ダンスでは、正しいフットワークやバランス、そして上半身の美しいポジションを維持するために、膝と足首を柔らかく使うことが重要です。
膝がピンと伸びきっていないか、足首が直角になっていないかを確認しながら練習してみてください。
膝と足首を意識することで、あなたの社交ダンスは、より美しく、より踊りやすくなっていくと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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