「力み」が、あなたのダンスを邪魔してる可能性があります
一生懸命ステップを練習しているのに、
- 「なんだか動きが硬い気がする…」
- 「パートナーのリード(またはフォロー)が分かりにくい…」
- 「すぐに疲れてしまう…」
そんな風に感じたことはありませんか?
その原因は、ご自身でも気づいていない「手」と「腕」の無意識の力みにあるのかもしれません。
社交ダンスは、見た目以上に繊細なコンタクト(触れ合い)と、体全体の動きを連動させることが大切です。
手や腕がリラックスしていると、動きはスムーズになり、相手の体重移動とリードとフォローのタイミング、自分自身のバランスも良くなります。
今回のブログでは、自分の力みに気づき、それを解消するための簡単なチェック方法と、手と腕をリラックスさせて踊る練習方法について書いていきます。
力みポイント発見方法!「グーパー・シャドー」でチェック
以前のブログでも書いたことがありますが、手をグーパーグーパーしながら踊る中で、その手の動きが止まっていないかをチェックするという方法です。
「自分ではリラックスしているつもりなんだけど…」気づけば、力が入っているということがよくあります。
そこで、ヒロス流の簡単な方法で、無意識の力みがないかチェックする方法をご紹介します。
【やり方】
- シャドー練習(一人でステップを踏む練習)をします。ワルツでもタンゴでも、慣れているステップでOKです。
- ステップを踏みながら、音楽のリズムに合わせて、両手をリズミカルに「グー」「パー」と開いたり閉じたりしてみてください。(例:ワルツなら1でグー、2・3でパーなど、自由に)
- しばらく続けてみて、以下の点を確認しましょう。
【チェックポイント】
- 手がグーのまま固まっていませんか?
- グーパーの動きが、特定のステップの時に止まったり、リズムが不規則になったりしませんか?
もし、グーパーの動きがスムーズにいかない箇所があれば、そこがあなたが普段、無意識に手や腕に力を入れてしまっている可能性のある「力みポイント」です。
まずは、自分の力みやすい瞬間を知ることが、手と腕をリラックスさせるための第一歩です。
パートナーと実践!「ふわっと」コンタクトを確認し合おう
シャドーで力みポイントが分かったら、次は実際に相手と組んで踊る時に、意識してみてください。
とはいえ、いきなり理想通りに力を抜くのは難しいです。
そこで、練習として「あえて力を入れたり、抜いたりして踊ってみる」といいと思います。
【試してみてほしいこと】
- 組んでステップを踏みながら、意図的に少しだけ手に力を入れてみます。
事前に、相手にこのことを伝えておき、相手に「今、少し力入れてるの分かる?」と聞いてみましょう。 - 次に、意識して「ふわっ」と力を抜いてみます。
「このくらいの力加減だと、どう感じる?」と、相手に聞いてみてください。 - お互いに、「ちょっと力が入ってるかも」「今のリラックスした感じ、すごく良いね!」と、感じたことを正直に伝え合いながら、心地よい力加減を探っていくといいと思います。
大切なのは、お互いに指の強さや腕の硬さを感じさせない、柔らかく、それでいて芯のある「ふわっと」したちょうどいいコンタクトです。
「触れているか触れていないか」でもダメ、強すぎてもダメなので、感覚をつかむことが難しい場合は、先生と組んで確認することをおすすめします。
適切なリラックスが「踊りやすさ」に繋がる
手や腕の力みが取れると、踊りやすさの良い変化が生まれます。
- 体全体がスムーズに動く: 手や腕の力みは、肩や背中、さらには、体全体の硬直に繋がります。リラックスすることで、全身が連動しやすくなり、動きが滑らかになります。
- リード&フォローが伝わりやすくなる: 腕がリラックスしていると、相手の微細な動きやタイミングを感じ取りやすくなります。また、自分の動きも相手に優しく、明確に伝わります。
- 音楽表現が豊かになる: 体が自由に動くようになると、音楽のニュアンス、踊っている種目のアクセントをより細やかに表現できるようになります。
- 疲れにくく、楽に踊れる: 無駄な力を使わないので、長時間踊っても疲れにくくなり、社交ダンスを長い時間、踊り続けることに繋がると思います。
手と腕の「ふわっと」感で、少しのステップを踊って実感して
社交ダンスにおける手と腕のリラックスは、足元やステップの順番に追われ、忘れがちですが、「踊りやすさ」を格段に向上させる、とても重要な要素です。
- 「グーパー・シャドー」で自分の力みポイントを知る。
- パートナーとコミュニケーションを取りながら、心地よいコンタクトを探す。
ぜひ、この2つのヒントを試してみてください。
手と腕の力を抜くだけで、あなたの社交ダンスはもっと楽に、もっとバランスがよくなり、そしてもっと楽しく踊れるようになるはずです。
次回踊る時に、実践してみてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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