その努力、ムダにはなりません!社交ダンス上達の鍵「潜伏期」というヒロス流の考え方

練習しているのに「変わらない」…そう感じることってあります

社交ダンスを熱心に練習していると、「こんなに頑張っているのに、何も変わらない…」と感じ、ちょっぴり落ち込んでしまう時期があります。

しかし、私たちヒロスダンススタジオのヒロス流の考え方では、これは「停滞期」ではなく、上達のために絶対に欠かせない「土台作りの時期」と考えています。

なぜなら、目に見える変化がなくても、皆さんの身体の中では、新しい動きを覚えようと水面下で大切な準備が着々と進んでいるはず、そう考えているからです。

今回は、その「変わらない」と感じる時期を乗り越え、未来の大きな成果につなげるための大切な心構え(ヒロス流考え方)について、お話ししたいと思います。

社交ダンスをもっと楽しみたい、上達したいと願う皆さんの気持ちを、そっと後押しできたら嬉しいです。

 

「停滞期」ではなく「潜伏期(せんぷくき)」です

社交ダンスでも、あるいはビジネスや何かの学習でも、多くの方が最も苦しく感じるのは、「何も変わらないように感じる」時期ではないでしょうか。

レッスンを受けても、一生懸命練習しても、一生懸命学習しても、なかなか上達が実感できない…。

私たち(ヒロスとミスズ)は、この時期を「停滞期」とは呼びません。

これは、次なる飛躍のための「潜伏期(せんぷくき)」、あるいは頑丈な「土台作りの時期」だと考えています。

 

水面下で起きている身体の変化

例えば、社交ダンスの場面でお話ししますね。 踊り方自体は昨日と変わっていないように見えても、その水面下では、実はたくさんの変化が起きています。

  • 新しいステップを覚えようと、脳からの指令を伝える神経回路が新しく作られようとしていたり、

  • 正しいバランスを保つために、身体の奥にあるインナーマッスルが少しずつ鍛えられていたり、

  • 音楽と身体の動きを合わせるための、言葉にできない「感覚」が育っていたり…

これらはご自身では気づきにくいレベルかもしれませんが、レッスンや練習を続けることで、着実に身についている状態が進んでいるはずです。

確かに、たった1日のレッスンや1回の練習で、目に見えて大きく上達することは難しいかもしれません。
 この時期を「何も変わらない」と焦ってしまうか、「今は見えない土台を作っている大切な時なんだ」と信じられるか。ここで、感じ方に大きな違いが生まれて、前向きが気持ち、モチベーションの維持につながると思います。

 

「わかった!」から「できる!」への道のり

レッスン中に、「あ、わかった!」とひらめく瞬間がありますよね。 この「わかった!」という感覚は、上達のために非常に重要です。これは、「頭が理解した」という大切な瞬間です。

しかし、社交ダンスは、そこがゴールではありません。 頭で理解したその先に、「身体が勝手に(無意識に)実行できる」という状態を目指した反復練習へと続いていきます。

頭で「わかった!」というひらめきも、それを何度も何度も繰り返し練習し、身体に染み込ませていく「継続」がなければ、なかなか「できる!」ようにはなりません。

その継続中に、「変わらない」と焦るか、「見えない土台を作っている」と信じて、レッスンや練習を地道に続けるか。この日々の取り組みこそが、将来「わあ、変わった!」と実感できる状態につながっていくのです。

 

なぜ小さな変化に気づきにくいのでしょう?

では、なぜ短い期間では「変わらない」と感じてしまうのでしょうか。 それは、とても単純な理由で、「1ヶ月前の自分が、どれだけできなかったか」を、つい忘れてしまうからだと思います。

毎日少しずつでも前進していると、その小さな変化には、かえって気づきにくいものなのですね。

例えば、たった1個ケーキを食べたからといって、すぐに太ることはありませんよね。
それと同じで、たった1回のレッスンや練習、たった1回の「わかった!」という気づきだけでは、大きな変化は感じられないかもしれません。

ただ、その変わっていることを実感できないこと、「変わらないことを継続する」ことが、最終的に変わる(上達)へとたどり着ける方法です。

「変わらない」日々の先にある大きな変化

しかし、その「変わらない」「変化に気づけない」と感じるような日々の練習をコツコツと繰り返すことで、将来、必ず「上手になった」「踊りやすくなった」という大きな変化につながっていきます。

私たち(ヒロスとミスズ)は、お客様(生徒さん)が、ご自身では気づきにくいかもしれない、そうした日々の小さな変化や上達の芽をしっかりと見つけて、お伝えしていきたいと思っています。それが、皆さんが楽しくレッスンや練習を続けていくための、小さなエネルギー源になれば、こんなに嬉しいことはありません。

社交ダンスでも、日々の暮らしでも、お仕事でも、何かの学習でも「今日も何も変わらなかったな」と感じるようなことの繰り返しが、実は未来の大きな変化を生み出しています。

日々の何も変わらないように見える状態の中にも、楽しみを見つけながら、一緒に継続していきましょう。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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