社交ダンス上達の秘訣は「見る」だけじゃない!言葉で深まる理解と表現力

踊りも日常も、もっと豊かに!「観察眼」と「言葉の力」

3,634回目のブログを書いていきます。

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社交ダンスのレッスンで新しいステップを覚えたり、より美しい踊りを目指したりする時、私たちは無意識のうちに多くの情報を処理しています。

特に、上手な人の踊りを見て学ぶことは非常に重要ですが、それだけで十分に理解することは難しいです。

今回のブログでは、社交ダンスの上達、そして日常生活やビジネスシーンにも役立つ「見ること」と「言葉」の重要性について、ヒロス流の考え方をお伝えします。

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現代社会と情報:視覚と言語のバランスの重要性

最近では、書籍の内容がYouTubeの動画や漫画といった形で手軽に楽しめるようになり、私たちの周りには視覚的な情報があふれています。

そのため、無意識のうちに視覚からの情報を優先してしまいがちな風潮があるように感じます。

しかし、大切なのは視覚情報だけを優先するのではなく、また言語情報だけに偏るのでもなく、その両方をバランス良く、平等に大切に扱うことだと思います。

どちらか一方に偏ることなく、見ることと聞くことの両方から情報を得ることで、踊りに限らず、物事の理解はより深まり、豊かな視点を持つことができると考えています。

新しいステップを覚える時:「見る」と「聞く」の同時処理

社交ダンスで新しいステップやルーティンを覚える際、多くの場合、先生やお手本となる方の踊りを「見て」、足の位置やタイミング、カウントなどを「聞いて」同時に理解し、踊れるように練習します。

特に初心者のうちは、この「見た情報」と「聞いた情報」を一つひとつ確認しながら、丁寧に、そしてゆっくりと動きを真似て動いていくことが大切です。

視覚的な情報、例えばステップの形や身体の向き、そして聴覚的な情報、例えば音楽のカウントや先生からの指示、これらが組み合わさることで、新しい動きが徐々にできるようになります。

踊り慣れてきた時の注意点:なぜ「見る」だけでは不十分なのか?

練習を重ね、ある程度踊れるようになってくると、「上手な人の動きを見れば理解できる」と考えがちです。

確かに、観察力は非常に重要ですし、上手な踊りや理想の動きを真似すること(シャドーイング)は上達に向かうための努力の一つです。

しかし、中級者から上級者へとステップアップしていく過程で、「見ること」への過度な重点の置き方や、それによる理解の勘違いが、かえって上達や成長の妨げになることがあります。

「見た目」だけでは読み取れない、動きの「意図」

上手な人の踊りを見ていると、その滑らかな動きや表現力に圧倒され、「あの人のように踊りたい」と強く感じます。そして、その見た目の動きや形を忠実に再現しようと努力します。

しかし、その動きがどのような意識(例えば、身体のどの部分を使い、どのタイミングで力を入れ、どこを強調しているのか)から生まれているのかまでは、見た目だけではなかなか分かりません。

これまでのブログでも書いてきましたが、見た目と踊り手の意識の違いが思っている以上にあるということです。

まるで、日常生活やビジネスの場面で失敗しがちな、他人の表情や仕草だけで、その人の考えていること全てを理解しようとするようなものです。

見た目だけの理解では、上手に踊る人の表面的な真似に留まってしまい、なかなか踊りの質が向上しないことがあります。

言葉が切り開く、踊り方の理解

そこで重要になるのが「言葉」による情報です。上手なダンサーが、その動きをどのような意図で、何を意識して踊っているのか。

  • 動きのタイミング: どのカウントで動き出すのか、どこでピークを迎えるのか。
  • 強弱のコントロール: どこで力を込め、どこで力を抜くのか。
  • 身体の強調部位: 腕の動きを際立たせるのか、ボディのしなりトーンを強調するのか。

これらの「言葉」による解説やアドバイスがあって初めて、見た情報がより深く理解され、自分の踊りに活かすことができます。

初心者の方が「見ること」と「言葉」の両方から学ぶように、経験を積んだダンサーにとっても、この二つの要素は常に重要です。

社交ダンスから学ぶ、日常生活・ビジネスでのコミュニケーション術

この「見ること」と「言葉」による理解の重要性は、社交ダンスの場面だけに留まりません。私たちの日常生活やビジネスシーンにおいても、全く同じことが言えます。

例えば、相手の表情や態度だけを見て、「何か怒っているのかもしれない」「自分は嫌われているのではないか」とネガティブに解釈してしまい、無駄に疲れたり、イライラしたりした経験はありませんか?

しかし、そこで一歩踏み込んで、相手に「言葉」で確認することで、実は大きな誤解だったと気づかされることも少なくありません。

見た目の情報に、相手の意図や目的を尋ねる「言葉」が加わることで、不要な妄想や間違った想像を挟まずに、相互理解を深めることができると思います。

私たちは、つい見た情報だけで判断し、ネガティブな方向に妄想を膨らませてしまう傾向がありますが、そこに「言葉」によるコミュニケーションが加わることで、より良好な人間関係を築くことができるはずです。

社交ダンスのレッスンは、ステップを覚えたり、上手になったりするためだけでなく、こうしたコミュニケーションの本質に触れる機会でもあります。

ヒロスダンススタジオでは、ダンスの学びと踊りを通して、皆さんの毎日がより豊かで充実したものになるようなお手伝いができればと考えています。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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