社交ダンスのステップを抽象化するメリット
社交ダンスは、たくさんのステップと動きがあります。
ステップや動きを一つひとつ覚えることは重要ですが、それだけではなかなか上達しなかったり、踊りにくさが解消しないことがあります。
このような時、ステップをより広い視野で捉えることで踊りやすくなることが多いです。
ステップや動き全体を、抽象化して考えることが役立ちます。
たとえば、「内回り」や「外回り」といった動きを「回転」として捉えたり、ステップ全体の上位概念を考えたり、抽象化したり、カテゴリーで考えることで、各ステップや動きの全体が意味する本質が見えてくることで踊りやすくなると思います。
ステップのカテゴリー分けとその効果
踊り手が各ステップを、一つ一つの足の位置やカウントに合わせた動きの連続としてではなく、上位概念やカテゴリーに基づいて捉えると、そのステップや動きの流れが把握しやすくなります。
たとえば、「フォーラウェイリバースターン」は、フォーラウェイの動きに意識が集中しがちですが、「リバースターン」というカテゴリーに注目することで、動きの全体像が明確になり、結果として踊りやすくなります。
「ナチュラルターン」を「回転」と捉えたり、「タンゴのウォーク」を「スタッカートの動き」と見ることも、上位概念、カテゴリー分け、抽象化という考え方になります。このような考えを取り入れて、踊ってみてください。
理解から表現へ
ステップや動きの一つ一つの細かな理解は確かに重要ですが、その前に全体の動きを理解しておくことが、より良い踊りになると思います。
各ステップや動き、それぞれの上位概念を把握し、そもそもどんな動きなのかカテゴリーや抽象化してから、細かなテクニックを磨くことで、社交ダンスが踊りやすくなると思います。
「全体的にどういう踊りか」ということを事前に把握しておくことは、新しいステップを学ぶとき、踊りが難しいと感じる時にも、問題解決に役立つと思います。
社交ダンスにおけるステップの学び方を俯瞰して捉える、抽象化、上位概念で捉えることは、踊り手の踊りやすさにとって非常に重要です。
ステップや動きを足の位置やカウントとしてではなく、その背後にある概念や理論を理解することで、それぞれのステップや動きの表現力が上がり、上手に気持ちよく踊れるように上達すると思います。
ステップ一つひとつの技術的な側面も大切ですが、ステップと動きの抽象化、上位概念を意識することに、次回踊るときに、意識してみてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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