見た目はカンペキなのに… なぜ上手く踊れない? 社交ダンス「改善のコツ」

理想のダンスと、現実のギャップ

社交ダンスを練習していると、

「お手本みたいに、綺麗に踊りたい!」

「もっとスムーズに動けるようになりたい!」

そう思って、動画を見たり、鏡で自分の姿を チェックしたり皆さんも、日々努力されていることと思います。

しかし、

「頭では理解しているのに、なかなか体が動かない…」

「改善点が見つかっても、修正できない…」

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

今回は、 「分かっていても直せない!」 という状態から少しでもできるようになるための、具体的な練習方法について書いていきます。

「見た目」と「踊り手の意識と感覚」の違いに注意!

私たちは、上手な人のダンスを見ると、つい 「見た目」 に注目してしまいがちです。

しかし、 「見た目」 と 「実際に踊っている人が意識していること」 の間には、大きな差がある場合が多いのです。

例えば…

  • 足の位置やステップの順番は完璧なのに、動きが硬く、ぎこちなく見えてしまう

  • 回転はできているのに、バランスが崩れてしまい、スムーズに動けない

  • カウントは合っているのに、急いで踊っているようになってしまう

このような場合、 「見た目」 を真似するだけでは、なかなか改善できません。

「踊り手が、何を意識し、どのような感覚で踊っているのか」 を理解することが、イメージ通りの踊りに近づけるために重要なことです。

 

修正・改善のための5ステップ

ステップ1: 具体的な目標を設定する

まずは、「どんな風に踊りたいのか?」という、具体的な目標を明確にすると良いと思います。

  • どのステップを改善したいのか?

  • どの程度のレベルを目指したいのか?

筋力も体力もある最高峰を踊りを目標にするのか、普段の踊りの中で、ちょっと上手に見せたいことを目標にするのか、目標が明確であればあるほど、練習のモチベーションも高まり、レッスンでのアドバイスも適切なものになります。

そして、効果的な練習方法を見つけやすくなります。

ステップ2: 修正点・改善点を分析する

目標とするダンスと、自分のダンスを比較し、具体的に どこを修正・改善すれば良いのか を言葉で言えるようにしましょう。

この時、先生や仲間、組んでいる相手に客観的な意見を聞いてみましょう。

いろいろな意見をもらうかもしれませんが、直感的に自分にしっくりくるものをピックアップするようにしましょう。

”全部聞き、受け入れる”と修正箇所がぼやけてしまうし、全部だと大変だからです。

ステップ3: ポイントを絞って、ゆっくりと練習する

一度にたくさんのことを修正しようとすると、混乱してしまい、かえって逆効果になることもあると思います。

修正点は、1~2点に絞り、ゆっくりとしたテンポで、丁寧に練習しましょう。

5~6回の練習ではなく、始めから40~50回連続して練習するぐらいの覚悟で繰り返すことが、ある意味、楽に修正できる練習方法だと思います。

 

ステップ4: 基礎・基本に立ち返る

  • 立ち方: 体重のかけ方、軸の意識、姿勢

  • 組み方: ホールドの強さ、腕の角度、ボディコンタクト

  • フットワーク: ステップの正確性、足の運び方、体重移動のタイミング

これらの基本をしっかりと再確認することで、多くの問題が解決する場合が多いです。

フットワークの再確認をすることは、多いかもしれませんが、立ち方、組み方についても上手に踊れないときには、再確認する習慣をつけるといいと思います。

感覚や意識を変えることで、踊りやすくなることも多いですが、立ち方、組み方だけの修正で良くなれば、その後の継続した踊りの改善につながると思います。

ステップ5: アクセントを意識する

社交ダンスは、音楽に合わせて踊るもの。

どのカウントにアクセントを置くかによって、音楽の表現力や、ダンスの印象が大きく変わります。

目標とするダンスのアクセントを分析し、意識的に練習することで、より音楽的な表現が可能になるでしょう。

どの種目でも、カウントを言えるようなったら、どのカウントにアクセントがあるのか、強調するカウントは、どれかを理解して踊るようにしましょう。

 

焦らず、一つずつ、丁寧に…

社交ダンスの上達には、時間と根気が必要です。

テクニックやコツだけでなく、意識や感覚、イメージをどのように持って踊るかによっても、びっくりするぐらい踊りが変わります。

見た目から、想像、推測することなく、踊り手が何を意識し、どのような感覚で踊っているのかという情報を多く集めるようにしましょう。

社交ダンスは、相手と組んで踊るので、自分のテクニックを上げても、相手の経験や、タイミングのズレから、練習の成果を発揮できないことも多いですが、これも、社交ダンスの難しさです。

一方で、息の合った踊りができたときの気持ちよさも大きいものです。

焦らず、そして、丁寧に、一つずつ上手に、楽に踊れるようになっていければいいと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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