脳も心もイキイキ!シニア世代にこそ社交ダンスが効く理由

超高齢社会:いつまでも若々しく元気を保つコツ

世界的に高齢化が進み、ここ日本でも65歳以上のシニア世代における認知症や気分の落ち込み(うつ)といった課題が深刻化しています。

これらは、本人の生活の質(QOL)を低下させるだけでなく、支えるご家族や社会全体の負担増にも繋がっています。

安全かつ効果的に心身の健康を維持する方法について、ヒロス流の考えを書いていきます。

私たち(ヒロスとミスズ)が、いつもおすすめしているのは「社交ダンス」です!

私たちヒロスダンススタジオでも、その効果を日々実感しています。

社交ダンスは、単に体を動かす運動というだけでなく、ステップを記憶し、音楽に耳を傾け、パートナーと呼吸を合わせる、非常に知的で運動量が多い趣味になると思います。

 心と脳に多方面から良い刺激を与え、何よりも「楽しいから続けられる」という点が大きな魅力です。私たちは、自信を持っておすすめできます。

今日のブログでは、社交ダンスがシニア世代の皆さまの「脳の元気(認知機能)」と「心の元気(気分)」にどのような素晴らしい影響をもたらすのか、私たちの経験、視点も交えて分かりやすく書いていきます。

認知症予防への期待!社交ダンスで認知機能アップ

記憶力や集中力は?私たちが感じている効果

社交ダンスが健康なシニア世代の方々はもちろん、もしかしたら、少し物忘れが気になり始めた方の認知機能を改善する効果もあるかもしれません。

  • 全体的な認知機能
    社交ダンスを続けている中で、物事を理解し、判断する総合的な思考力が向上する可能性があります。
  • 記憶力
     新しいステップやルーティン(振り付け)を覚えるプロセスは、記憶力を鍛えます。ダンス中の運動そのものが、記憶力向上に直接関わっている可能性もあると思います。
     私たち(ヒロスとミスズ)は、お客様(生徒さん)が新しいステップを覚え、楽しそうに踊る姿を見るたびに、脳が活性化しているだろうな、と思うこともあります。
  • 注意力・集中力
     音楽のリズム、パートナーのリードやフォロー、自身の体の動き、フロア全体の流れなど、ダンス中は多くの要素に同時に注意を向ける必要があります。
     これにより、自然と注意力や集中力が養われていきます。
  • 認知症予防
     趣味として社交ダンスを継続している人は、運動効果に加えて、学んで、覚えて、思い出したりすることで、脳の活性化が保てると思います。
     将来的に認知症予防に期待できると思います。

なぜ社交ダンスは脳に良いの?

社交ダンスは、体を動かすだけでなく、頭を使い、五感をフル活用することになります。
  特に、複雑なステップの組み合わせ、リードとフォロー、フロア全体を意識した空間的な動きは、他のダンスや運動には見られない、脳への刺激となります。
 種目もステップも、コツも多いので、常に新しいことを学び、変化に対応していくプロセスが、脳を若々しく保つことになると思います。

心が晴れる!ダンスがもたらす気分の変化

落ち込んだ気分をリフレッシュ

 社交ダンスが抑うつ気分、つまり、憂うつな気持ちや気分の落ち込み、やる気の低下など、精神的な状態を和らげる効果があると感じます。
もちろん、劇的な変化ではないかもしれませんが、社交ダンスが確実に心の健康によい影響を与え、気分を明るくしてくれるはずです。
 実際にレッスンにいらっしゃる生徒さんからも、「ダンスに来ると気分がスッキリする」「仲間と話して踊るのが楽しみ」といった声を聞きます。

効果の理由!社交ダンス「3つの力」

 社交ダンスがもたらす素晴らしい効果は、複数だと思います。
 「体を動かすこと」「頭を使うこと」「人と繋がること(社会性)」という3つの要素が、ダンスという活動の中で複雑に絡み合い、互いに影響し合うことで、相乗効果を生み出してくれます。

① 体を動かす喜び:健康な体づくり

  • 心臓と血管の健康
     音楽に合わせて動くことは、心地よい有酸素運動になります。これにより、脳への血流も増加し、脳機能の活性化に繋がるはずです。
  • バランス感覚と身のこなし
     様々なステップや方向転換、回転動作は、バランス能力やスムーズな歩行能力を高め、転倒予防にも役立つと思います。
  • 筋力と柔軟性
    ダンスの動きは、足腰や体幹の筋力、体の柔軟性を向上させます。
     多くの場合は、関節への衝撃が少ないですが、たくさん踊ったり、膝や股関節の調子が悪いと痛みを感じることも、お客様(生徒さん)から聞きます。自分の状態を確認しながら、痛みがあったらお休みするなど注意してください。

② 頭を使う楽しさ:脳のトレーニング

  • 記憶と学習
     新しいステップやステップの順番を覚えることは、記憶中枢を刺激します。
  • 注意力と集中力
     前述の通り、音楽、パートナー、自分自身の動き、周囲の空間など、多くの情報に同時に注意を払い続ける訓練になります。
  • 判断力と適応力
     次のステップを予測したり、相手や周りの動きに瞬時に合わせ、動きを微調整するなど、素早い判断力と適応力が鍛えられます。

③ 人と繋がる温かさ:心の栄養

  • コミュニケーションと協調性
     社交ダンスは、二人で踊るものです。相手と息を合わせ、言葉を使わずにリード&フォローを通じて意思疎通を図ることで、コミュニケーション能力や協調性が自然と鍛えられます。
  • 楽しさと継続
     ダンスそのものの楽しさ、美しい音楽の心地よさ、そして人との温かい交流が、また踊りたいというモチベーションとなります。社交ダンスは「楽しいから続けられる」という健康法だと思います。

社交ダンスの効果は、これら「体」「頭」「心(社会性)」の3つの要素が、別々に作用するのではなく、ダンスを踊っているときに、同時に活性化される点にあります。

例えば、「複雑なステップの順番を記憶し(頭)、音楽のリズムに合わせて正確に動き(体・五感)、相手と呼吸を合わせてリードしたりフォローしたりする(心・社会性)」という一連の動作は、脳の非常に広い範囲を一度に刺激します。

このような同時に、多くの刺激があることが、社交ダンスが、さまざまな効果を生み出せる理由だと、私たち(ヒロスとミスズ)は考えています。

自宅から近い教室で、気軽に社交ダンスに挑戦してもらい、社交ダンスの魅力を多くの方に実感してもらえたら、うれしいです。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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