相手に合わせたリードで、誰もが楽しめる社交ダンスを!
社交ダンスは、二人で踊る楽しさが魅力です。特に、中級・上級者になると、その二人で踊るダンスを大きく、キレよく、美しく、そして正確に踊ることを意識しがちです。
しかし、相手が初心者や経験の浅い方の場合、自分の理想とする踊りにせず、相手のレベルに合わせたリードとフォローを行うことが大切です。
今回は、中級・上級者だからこそ意識したい、初心者と踊る時の心構えとテクニックについて書きたいと思います。
相手の状況を理解し、不安を取り除く
自分より経験が少なかったり、体力差があったり、踊り慣れた種目の違いがあったりする相手と踊る時には、相手の手や腕、表情、そして動きから、緊張やバランス、ステップの相手の理解度などを感じ取り、相手が安心して踊れるようにリードやフォローを心がけて踊りましょう。
社交ダンスは、二人で踊るからこそ、相手が安心して楽しく踊れることで、自分もより楽しむことができるからです。
初心者と踊る難しさ
初心者の方や、グループレッスンに参加したばかりでステップやステップの順番が覚えられていなかったり、リードとフォローを感じ取れるレベルに達していない方と踊ることは、実際には難しいものです。
単に小さく移動したり、リードやフォローを弱くすれば良いというわけではないからです。
相手の動きが小さければ、自分が大きく移動したり、相手が踊れるステップを素早く把握し、適切なステップを組み合わせて踊ったり、相手の観察と対応に合わせた踊りは、中級・上級者であっても大変です。
「小さく、弱く、近く、ゆっくり」:踊りの質を高めるための重要なテクニック
中級・上級者にとって、踊りの質を高めるために重要なのは、「大きく、強く、速く」ではなく、「小さく、弱く、近く、ゆっくり」と踊れるようになることです。
「大きく強く、速く」は、意識すればある程度できるようになりますが、「小さく、弱く、近く、ゆっくり」という動きは、高い技術と繊細なコントロールが必要です。
このテクニックは、中級者や上級者同士で踊る自分のレベルの踊りでも、初心者と踊るときにも、非常に役立ち、大切です。
相手の観察と対応:社交ダンスの楽しさ
初心者や経験の浅い方と踊る際には、相手の動きをよく観察し、相手と触れ合う接点だけでなく、相手も気持ちも理解した、適切なリードやフォローを行うことが重要です。
相手のレベルに合わせてステップを調整したり、リードの強さを変えたり、常に相手への優しい気持ちと踊りだけでなく、踊りの前後の言動にも配慮を心がけましょう。
二人で楽しむ社交ダンス
社交ダンスは、自分と違う、さまざまな人と楽しく踊れることが魅力だと思います。
中級・上級者の方は、初心者の方が不安なく踊れるようにリードとフォローを行い、そしてその経験を活かして、自分の目指す踊りの質の向上にも繋げていきましょう。
「自分がこんなに踊れるとは思わなかった!」そんな感想を相手に持ってもらえるような踊りになったら素敵なことですね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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