リードに悩む、すべての男性ダンサーへ
3,567回目のブログを書いていきます。
社交ダンスのスタンダードにおいて、男性のリードは、次のステップへ女性を導いたり、女性やカップルの姿を美しくしたり、踊りやすくしたり、美しいダンスを踊るために重要です。
しかし、「ホールドがしっくりこない」 「スムーズに回転できない」 「女性をうまくリードできない」など、リードに関する悩みを抱えている男性は、多いのではないでしょうか。
今回は、男性のそんな悩みを解決し、スタンダードを踊りやすくするための、リードのコツを、書いていきます。
女性も、男性がどのようなリードを心がけているのかを知っておくことで、よりスムーズな踊りにつながるはずです。ぜひ、女性も、一緒に読んでみてください。
ホールドは「回す」のではなく「導く」
ホールドは、女性を腕で回したり、動かしてリードするためのものではありません。
体重移動、ボディ、腰回りの動きを通して、女性を自然な動きへと「導く」ことをイメージしてホールドし、リードすることが大切です。
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意識改革:
- ホールドを回しすぎない
- 体重移動、ボディ、腰回りの動きでリードする
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体の使い方:
- 骨盤、ボディ、肩まわり、頭の位置は、体重が乗っている足の動きに連動させる
- 足元から頭、そしてホールドへと、床に近い部分から順番に回転を起こしていくイメージを持つ
- ホールドの回転が先行してしまうと、女性とのコネクションが崩れ、スムーズな動きを妨げてしまう。
ホールドは”スペース”を作るためにある、と考えてみましょう
上級者になり、動きが大きくなっていくと、「ホールドは、女性が自由に動ける”スペース”を作るためにある」という感覚になってきます。
また、女性の頭や上半身が男性に近づきすぎないように、女性が良い意味でバックバランスを取りやすいように意識してホールドするといいと思います。
この時、女性の傾きは、背中側(後ろ)ではなく、「左斜め前」方向に伸びていくイメージを持つと、より自然で美しいホールドになります。
男性の頭の後ろを覗き込むようなイメージを持つと良いでしょう。
回転は「背骨」から始める
もちろん、男性のシューズの位置や向きは、重要ですが、後退や内回りのステップでは、男性の背中の面、体の芯である「背骨」から回転や後退を始めるイメージを持つと、男性の姿勢が真っ直ぐに保てて、体重移動がスムーズな動きになると思います。
- 内回り回転や、後退の時の気持ちの持ち方:
- 外回りや前進の女性に対して、「どうぞ」と、スペースを意識し、招き入れるような気持ちを持つことが大切です。
- 男性が後退するステップでは、前進してくる女性の動きを、自分のボディで受け止めながら、「招き入れる」ような意識を持つと、よりスムーズで一体感のある動きにしやすいです。
諦めない「コネクション」「ホールド」
ポジションが変化しながら移動する際に、カップルのセンターがずれていると感じることがあると思います。
しかし、そのような時こそ、諦めずに良いコネクション、良いホールドを保ち続けることが重要です。
- 微調整の意識:
- 常にパートナーとのコネクションを感じながら、微調整を繰り返しましょう。
- 小さな修正を積み重ねることで、良いコンタクト、良いホールドの時間が増えます。
「ヒップを”アップ”させて、ヘッドラインを美しく」
スムーズな回転のためには、互いのヒップを少しアップ、もしくは、おしりの存在を大きく見せるような感覚で踊ると効果的です。 これにより、ヘッドライン(頭の位置)が自然と左へ傾き、互いの頭が遠い状態をキープしやすくなると思います。
リードの動きを意識した踊りで、楽しく踊りましょう
今日のブログは、社交ダンスのスタンダードにおける、男性のリードのコツについて書きました。
今回ご紹介したポイントを意識することで、リードがしやすくなって、パートナーとのダンスがより一層楽しく、そして美しくなるといいと思います。
ぜひ、次回のレッスンや練習の際に、これらのポイントを実験的に試してみて、より良いリード、リードした際のいい感覚を感じていただきたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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