ダンスは、二人の心が通じ合う「会話」
社交ダンスにおける男女間のコツは、単に男女のボディーの距離を近くしたり、リードやフォローといったテクニックを意識して踊るためだけでなく、パートナーとの良好な関係を築き、より楽しく踊るための要素が多く含まれています。
特に、テクニック以外の部分で気になってしまうことが生まれることも多いです。
例えば
- 「うまくコミュニケーションが取れない」
- 「相手の気持ちが分からない」
- 「なんだかギクシャクしてしまう」
そんな悩みを抱えてしまうこともあるかもしれません。
今回は、社交ダンスにおける男女間のコミュニケーションのコツ、そして、パートナーとの良好な関係を築き、より楽しく踊るためのコツを、私ヒロスの考えを基に書いていきます。
「言葉」と「心」で繋がるコミュニケーション
社交ダンスは、常に相手と組んで踊るため、パートナーとのコミュニケーションが何よりも大切です。 それは、いつも一緒に踊っているパートナーだけでなく、パーティーやサークルで初めて組む相手とも同じです。
積極的に話し合う:
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- 日常会話と同様に、社交ダンスでも積極的に話し合い、お互いの意図や感じていることを共有しましょう。
- 「今日は、どの種目を踊ろうか?」「このステップ、ちょっと難しいね」など、些細なことでも言葉にすることで、二人の距離はぐっと縮まると思います。
思いやりの心を持つ:
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- レッスンや練習中には、お互いを思いやる気持ちで、話し方や聞き方に気を配ることが大切です。
- 踊る相手が身近な人であればあるほど、つい甘えが出てしまいがちになり、とっさにきつめの言葉が出てしまうこともあるので、常に感謝の気持ちを忘れず、丁寧なコミュニケーションを心がけることが大切です。
- 特に、教えてあげるときの態度は、その人自身の性格や人間性が出ることが多いので、相手のことを思って、ゆっくり丁寧に細かく話すようにするといいと思います。
言葉だけでなく、目線、呼吸、そして態度を通して、互いの心を通わせることが、楽しい社交ダンスにつながります。
リーダーとフォロワー、それぞれの役割を尊重する
社交ダンスには、リーダーとフォロワーという役割があり、それぞれが互いの役割を理解し、尊重することが、スムーズな踊りするためには、大切なことです。
男性リーダーの意識
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- 女性の体重移動、股関節の動きを意識し、自分の都合だけで動きを早くしすぎないようにする
- ホールドや腕に頼りすぎず、ボディの動きでリードすることを意識する
- 女性を右手で引き寄せすぎたり、相手との距離を近く保つことばかりを意識するのではなく、女性が動ける空間を作り、邪魔をしないように心がける
女性フォロワーの意識
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- リーダーの動きを信頼し、委ねる
- 自分から動きすぎない
- わからないことを、質問したり、踊りずらいところなど、不必要に警戒することなく、上手に伝えて意見交換をする
視線を合わせ、恥ずかしがらずに心を通わせる
相手を見る視線も、コミュニケーションの大切な要素です。
ラテンでは、踊り出しに目を合わせておくことは、重要です。
例えば、チャチャチャのナチュラルトップや、ルンバのファンポジションなどでは、しっかりと相手と目を合わせるようにしましょう。 そうすることで、二人の心が繋がり、より一体感のあるダンスになるはずです。
相手に対する「大切さ」と「感謝」が、楽しい社交ダンスになる
テクニックや正確性だけを相手に求めるのではなく、常に相手への配慮と理解を心がけましょう。
踊りの前後の会話やコミュニケーションはもちろんのこと、
- 相手ができないことを頭ごなしに否定しない
- 「そうなんだ~」「ちょっと難しいよね」と、相手の気持ちを受け止める
- 「ゆっくりとできるようにしていけばいいよね」と、やさしい会話をする
など、相手を思いやる言葉をかけることが、いい人間関係を作る上で非常に大切です。
言葉で伝えなければ、わからないと、常に考えるといいと思います。
社交ダンスは、テクニックの向上だけでなく、人間関係を築く術を学ぶ良い機会でもあります。 この学びは、日常生活やビジネスの場面でも必ず役立つはずです。
常に相手を大切に思う気持ちを持ち、優しく接することで、より良い人間関係の中で、社交ダンスを楽しみましょう。
相手や仲間を好きでいること、大切に思うことが、何よりも楽しく、そして楽な状態で社交ダンスを踊るためのコツです。
二人で踊る喜びを、感じよう!
社交ダンスは、単なる運動やテクニックやコツの習得だけでなく、男女間のより深い理解と協力関係を育む、素晴らしいコミュニケーションを作るものでもあります。
ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に、社交ダンスを踊りながら、身近な人との絆を深め、二人で踊る楽しさ、喜び、感謝を分かち合っていきましょう。
社交ダンスで鍛えた人間関係のコツは、日常生活やビジネスの場面でも、役立つはずです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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