社交ダンスのスタンダードが変わる!滑らかな前進&後退のコツ

その一歩、上手に「前進」出来てますか?「後退」出来ていますか?

社交ダンスのスタンダード種目において、優雅で流れるような動きを生み出す基本、それは「前進」と「後退」のステップです。

どうしても、回転部分の練習やテクニックに意識が向きがちになりますが、その回転もその手前のステップの前進や後退が上手にできていることが重要です。

前進と後退は、簡単に見えるかもしれませんが、上級者になると悩むポイントでもあります。

現状の前進と後退には、改善の余地があるという方も多いと思います。

足の使い方に改善のヒントがあるかもしれません。

今回は、スタンダードダンスの質を格段に向上させる、前進と後退の足の使い方について、書いていきます。

滑らかな前進の極意 – “フラット”に、”回転”を込めて

前進のステップで最も大切なのは、床との繋がり:床から離れていないことを感じながら、滑らかに足を運ぶことです。

  • 足の運び方: 足を前に進めるとき、ほぼフラットな状態(床と平行に近い状態)で送り出し、最後の最後にヒールが床に着地するイメージを持ちましょう。
     よくある間違いは、ヒールから床を滑らせるように前進してしまうこと。
     これはバランスを崩しやすく、次の動きへのエネルギーも生まれにくいため避けたい動きです。
    ボールの部分でそっと床に触れながら進み、最後の瞬間にヒールが優しく床に着くような感覚です。

  • タンゴの1歩目(CBM): タンゴの開始時の1歩目(男性は左足、女性は右足)は、CBM(コントラリー・ボディ・ムーブメント)の良い練習になります。(先日のブログで書きました)

    1. 軸足の準備: 男性は右足、女性は左足を軸とし、踏み出す前に軸足をわずかに内側へ回転させておきます。
    2. ひねりの伝達: この軸足の回転により、踏み出す側の脚(男性は左脚、女性は右脚)にも自然な回転(ひねり)が伝わります。
    3. 踏み出し: 軸足にしっかりと体重を感じてから、踏み出す足のヒールをまず持ち上げ、膝を前に送り出します。この時、重心が浮かないように注意が必要です。
    4. 着地点: 踏み出す足は、軸足の少し前に、回転のエネルギーを感じながら、フラットな着地を意識して置くようにしましょう。
  • ヒールターンの応用(ワルツなど): ワルツのテレマークやテレスピンなど、ヒールターンやトゥでの回転が含まれるステップでも、この「フラットに近い感覚」が役立つことが多いです。
    ヒールからトーを意識しすぎた「ピョコッ」と回転するのではなく、足裏全体で床を感じ、回転軸を安定させる意識を持つことで、よりスムーズでコントロールされた回転移動で踊りやすくなると思います。

股関節から足首まで適度にリラックスさせた状態で、床をしっかりと捉え、そこからエネルギーをもらい、次の動きへと繋げていく意識が重要です。足裏全体を使って床の感触を確かめるようにステップしましょう。

安定した後退の秘訣 – “トー”から、”股関節”で、”押す”ように

後退のステップは、安定性と推進力を生み出すために、正しいフットワークとボディの使い方を意識することが重要です。

  • フットワークの基本: 後退の1歩は、原則として「トー → ボール → フラット」の順で床に着きます。
     つまり、つま先(トー)からそっと床に触れ、次に足の親指付け根あたり(ボール)に体重が移り、最後に踵(フラット)が下ります。
     トーの意識が難しい場合もありますが、「ボール → フラット」でいきなり着地するのは、バランスを崩しやすく推進力も得られないため、適切ではありません。
    まずはトーで床を探るような意識を持つことが大切です。

  • 脚の使い方: 後退する際には、太ももの前側(正面)を床に向けるように、脚全体を後ろに送るように意識しましょう。
     その場で膝だけを曲げて下がるのではなく、股関節(脚の付け根)から動かす感覚です。
     股関節を起点に脚を後ろへ伸ばしていく中で、自然と膝が曲がる、という順序を意識してみてください。

  • 推進力の意識: 後退は、後ろに引くというよりは、前にある軸足で床を押し、その反動で後ろに進むイメージを持つと、より力強く安定した動きになります。

後退は、パートナーを迎え入れるためのスペースを作る動きでもあります。
常に背中側(後方)を意識し、安定した姿勢を保ちながら、軸足でしっかりと床を押して、コントロールされた後退を意識して踊っていきましょう。

足元の意識改革で、スタンダードダンスはもっと踊りやすくなる

今回は、スタンダードダンスにおける前進と後退の足の使い方について、基本的なポイントとコツについて書きました。

 ほんの少し意識を変えるだけで、スムーズに、そして踊りやすくなるはずです。

  • 前進は、床を感じて。
  • 後退は「トー」から、「股関節」を使って。

これらの基本は、あらゆるステップの土台となります。

前進や後退の次のステップの回転も踊りやすくなると思います。

ぜひ次回のレッスンや練習で試してみて、その効果を実感してください。

前進と後退の基本の振り返りが、あなたのスタンダードダンスをさらによくしてくれると思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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