上達が目的じゃない!社交ダンスを心から楽しむための考え方

「楽しむこと」が、すべてのはじまり

社交ダンスは、身体を動かす楽しさだけでなく、心も豊かにしてくれる素晴らしい趣味です。私たちヒロスダンススタジオが何よりも大切にしてほしいのは、あなたが「楽に楽しく踊ること」を最大の目的にすることです。

もちろん、趣味だからこそ「もっと上手くなりたい」と感じるのは自然なことです。しかし、その思いが強くなるあまり、難しさや焦りを感じてしまうのは、とてももったいないこと。

この記事では、そんな不安や心配を少し横に置いて、心からダンスを楽しむための考え方と具体的なコツをご紹介します。ちょっとした心構えで、あなたのダンスはもっと楽に、もっと気持ちよくなりますよ。

 

コツ1:「ところで…」の言葉で、踊りの土台を時々チェック!

充実感を得ながら楽しく踊るには、派手で難しいステップをたくさん覚えることだけではありません。

立ち方、組み方、フットワーク、顔の向き、視線といった「踊りの基本基礎」をいかに大切にするかにかかっています。

 

レッスン中に「ところで」の言葉を使ってみませんか?

レッスンや練習中に、ふと立ち止まって「ところで、フットワークは正しいかな?」とご自身に問いかけてみてください。パートナーと練習しているなら、「ところで、今のホールド、どうだった?」など、お互いに確認し合うのも素晴らしい方法です。

この「ところで」という言葉を使って、時々基本を見直す時間を作ることが、踊りやすさを実感したり、少し踊りやすくしたいと感じたりした時に、きっと役立つはずです。

 

練習前の5分間ルーティン

練習やレッスンの前に、わずか5分でも構いません。鏡の前でご自身の立ち方を確認したり、前進・後退のフットワーク、胸や背筋の使い方をチェックしたりする習慣をつけてみましょう。

この地道な積み重ねが、踊りの質を確実に向上させます。

この予習や復習の確認時間を持つという方法は、社交ダンスだけでなく、日常生活やビジネスにおいても、現状を改善し、成長につながる有効な手法だと思います。

 

コツ2:焦りは禁物!「ゆっくり、くり返し」で楽しく覚える

社交ダンスは覚えることが多く、特に熱心な方ほど「早く覚えなきゃ!」と焦ってしまいがちです。しかし、私たちヒロスダンススタジオでは、「ゆっくりと覚えていくこと」を前提に、レッスンや練習に取り組むことを強く推奨しています。

 

初心者の方へ:まずは基本の3種目からスタート!

社交ダンスが初めての方や初心者の方は、まずブルース、マンボ、ジルバといったダンスから始めるのがおすすめです。これらの種目を通して、あらゆる社交ダンスに通じる基礎(フットワーク、カウント、音楽に乗る感覚)を無理なく習得できます。

この土台がしっかりできれば、ワルツやルンバといった他の種目を学ぶ際に、先生やお友だちからのアドバイスが、すっと頭に入ってくるようになります。

また、基礎は安全に踊ることにもつながるため、丁寧に学ぶことが何より大切です。

 

「回数で覚える」という発想が気楽です

大切なのは、音楽のスピードを落として練習したり、同じステップを何度も繰り返したりすることです。

私たちはこれを「回数で覚える」と呼んでいます。

焦って多くのステップを詰め込むよりも、例えばワルツで習ったいくつかのステップだけを、様々な曲で踊ってみる。そうすることで、窮屈な(きゅうくつな)カウントに縛られるのではなく、流れる音楽に集中して踊る意識が身につき、より早くダンスの本当の楽しさを実感できるようになります。

 

コツ3:心と身体の緊張をほどこう!「気持ちよく、楽に」踊るコツ

社交ダンスを「気持ちよく、楽に踊る」ために最も重要なのが、身体の余分な力を抜くことです。

多くの方が「それが一番難しいんだよ」と感じるかもしれません。

 

しなやかでキレのある動きの正体

ラテン種目に見られる素早い体重移動やキレの良い回転。

これらの動きはすべて、身体の余分な力が抜けているからこそ可能になります。

ルンバのしなやかなボディームーブメントも、肩や肘、手首の力が抜けて連動することで、より「踊れている」という実感が増し、鏡に映るご自身の姿も、きっと素敵に見えるはずです。

皆さんが思っている以上に力を抜き、「シュッ!」と素早く、「パッ!」とキレ良く動く意識を持つと、気持ちよく踊れるステップ、瞬間がきっと増えます。

呼吸を止めないことはもちろん、息を吸ったり吐いたりするタイミングも意識すると、さらに動きが滑らかになります。

 

【男性の方へ】パートナーを楽にするホールドの高さ

男性は、ホールドの高さにも注意を払いましょう。女性の肩が上がってしまうほどホールドが高いと、特にワルツのホイスクやタンゴのリンクなどで、女性は非常に踊りにくくなってしまいます。

ご自身のホールドを優先するのではなく、女性の身長に合わせた適切な高さを意識して調整する。この「女性優先」の意識が、パートナーを、そしてあなた自身をも「楽に踊る」ための大切なコツです。

 

コツ4:急がば回れ!まずは「観察する目」を鍛えよう

新しいステップを覚えようとするとき、すぐに真似して動き出していませんか?

もしかしたら、それがかえって上達を遠回りさせているかもしれません。

私ヒロスも、初心者の頃に習っていた先生から「動いちゃダメ、今は、見るだけ」と指摘されたことをよく覚えています。

上達への近道は、まずお手本の動きを「じっと観察する」こと、そして「見る目を鍛える」ことを優先する、という考え方です。

大切なのは、実際に目の前で動いている姿を、集中して見ること。「見ながら動く」のではなく、「見る」時間と「動く」時間をはっきりと分けましょう

 

踊りやすくなるのが早い人の学習プロセス

踊りやすくなるのが早い人には、共通した学習プロセスがあります。

1. 観察: まず、お手本をじっくりと観察し、「どうなっているのか?」を徹底的に考える。
2. 仮説: 次に、「足のタイミングはこうかも?」といった自分なりの仮説を立てる。
3. 実践と確認: そして、その仮説を試すように一度動いてみてから、答え合わせをするようにお手本の動きと見比べる。

この優先順位で練習に取り組むことで、踊りへの理解度が深まるはずです。

私たちはつい「見ながら動く」という同時作業をしてしまいがちですので、ぜひ意識して「見るだけの時間」を確保してみてください。

 

まとめ:楽しむ心が上達への一番の近道

今回は、社交ダンスを気楽に楽しみながら上達するための4つのコツをご紹介しました。最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 基本の確認を習慣に: 「ところで…」を合言葉に、常に踊りの土台を見直しましょう。

  • 焦らずマイペースに: 「ゆっくり、くり返し」練習することで、着実にステップは身につきます。

  • 力みを解放する: 身体の力を抜くことで、しなやかで気持ちの良い動きが生まれます。

  • まずは観察から: すぐに動かず、お手本を「見る目」を養うことが上達への近道です。

これらのコツは、すべて「社交ダンスをもっと気楽に楽しむ」という目的につながっています。難しく考えすぎず、まずは一つでも、次のレッスンや練習から試してみてはいかがでしょうか。

楽しむ気持ちこそが、心と身体をリラックスさせ、あなたを自然な上達へと導いてくれるはずです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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