ワルツ上達のコツ:「足を閉じる瞬間」とその前後!踊りの満足感が変わる

今のワルツ、満足していますか?踊りの質を決める瞬間

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ワルツを踊っていて、「もっと滑らかに、流れるように踊りたい」「なんだか音楽のメロディーに合わない」「カウントが遅れる」と感じている方に、参考になるといいと思います。

今回のワルツを踊りやすくするポイントは、「足をそろえる」「足を閉じる」という意識を高めようという話です。

私たちヒロスとミスズも、この一瞬にこそ、次の大きな動きを生み出すエネルギーと、音楽との一体感を得るために、大切にしているポイントです。

今回は、ワルツの満足感を向上させる「クローズ(足を閉じる)の技術」について、ヒロス流の社交ダンスのワルツのコツについて書いていきます。

なぜ「足を閉じる」だけでワルツは変わるのか?

ワルツの優雅なムーブメントは、一つひとつのステップが連なって生まれます。

その中で「足を閉じる」という動作は、慎重に行うことが重要です。両足を揃えたり、閉じたりするこの瞬間は、踊りの質を左右する3つの重要な役割があります。

  1. 安定性の確保とバランスの向上:
     足を正確にそろえることで、身体の軸が安定し、完璧なバランスが生まれます。
    この安定こそが、次のステップへの力強く、そしてしっかりとした一歩を踏み出すために必要です。
  2. 次のムーブメントへのエネルギー源:
     しっかりと床を捉えて足を閉じることで、次の大きなムーブメントに必要なパワーを溜めることができます。
     この「溜め」があるからこそ、アクセントであるカウント「1」を正確なタイミングでステップすることで、ワルツ特有の伸びやかでダイナミックな表現が可能になります。
  3. 音楽表現に大切:
     ワルツは3拍子の音楽です。例えば、カウント「3」で足を閉じるクローズドチェンジでは、この瞬間に音楽のフレーズを正確に捉えることで、踊りと音楽のズレを防ぐことができます。

「クローズ」をしっかり踊れるようにするための具体的な練習法

では、具体的にどのように練習すれば良いのでしょうか。ヒロスダンススタジオのレッスンでも特に重視している、2つのステップとチェックポイントをご紹介します。

クローズドチェンジとシャッセでタイミングを掴む

ワルツの基本的なステップである「クローズドチェンジ」や「シャッセ」には、必ず足を閉じる瞬間があります。

まずは、音楽のカウントをよく聴き、指定されたカウントで「ピタッ」と両足がそろうように練習してみてください。
 焦って次の動作に移るのではなく、「閉じるべき瞬間を完璧にカウントに合わせる」ことに全神経を集中させて、この部分だけ意識して練習してみてください。

「閉じる」から「動く」へ。スムーズな体重移動の秘訣

足を閉じることに成功したら、次のステップは「体重移動」です。

足を閉じた瞬間、体重はどちらの足に乗っていますか?このことを正確に理解しておいてください。

そして、次のステップのために、どのタイミングで、どちらの足を使って、どちらの足へどのように体重を移動させていますか?この一連の流れを意識し、理解することで、動きが格段にスムーズになります。
 足を閉じてから次のステップに移るまでの一瞬の間(ま)を、大切に踊ってみてください。

私たちヒロスとミスズがレッスンで見ている部分!セルフチェックの3つのポイント

練習の際は、以下の3つのポイントを鏡でチェックしてみましょう。

  1. つま先は完全にそろっているか?
    わずかなズレが、バランスの崩れや次の動きの遅れにつながります。
  2. シューズの向きは正しいか?
    インラインになっているか、次のステップへの進行方向に対して適切な角度を保てているかを確認します。
  3. カウントと動作は完璧に一致しているか?
     音楽を体現できているか、動画を撮るなどして客観的に確認してみてください。

知識から実践へ。丁寧なワルツを心掛けましょう

社交ダンスの上達は、「正しい情報を得る → 理解する → 動いてみる → できるようになる」というステップの繰り返しです。

まずは正しい知識や理論を学ぶことが大切です。

そして、その知識を身体で表現できるようになるまで、繰り返し練習する。私たちヒロスダンススタジオでは、ステップの順番だけでなく、今回お伝えしたような踊りの質を根本から変える理論や身体の使い方を、一人ひとりのレベルに合わせて丁寧にレッスンしています。

踊り慣れているワルツの奥深さに触れ、心から「気持ち良い」と感じるダンスを踊れるようにゆっくりと上達していきましょう。

まとめ:小さな意識が、大きな効果を生む

今回は、ワルツの満足感を上げるコツとして、「足をそろえる・閉じる瞬間」に注目しました。

この地味に見える一瞬を大切に踊るだけで、あなたのワルツは今まで以上に安定し、音楽と一体となり、そして何より踊ることの納得感が深まるはずです。

日々のレッスンや練習の中で、ぜひこの「クローズ」(足をそろえたり閉じたりする瞬間)を意識してみてください。

小さな意識の変化が、きっとワルツの上達につながっていきます。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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