相手が自ら気づけば、解決は早い!:社交ダンスから学ぶ指導のコツ
皆さんは、社交ダンスのレッスンや日常生活、ビジネスシーンで、相手を成長させたい、上達を促したいと思った時、どのように接していますか?
良かれと思って、つい、問題点や改善点をすぐに指摘してしまうことはありませんか?
しかし、本当に効果的なレッスンやアドバイスとは、相手自身が問題点に「気づく」ことができるよう、導くことだと思います。
今回は、社交ダンスを通して学んだ、お客様(生徒さん)や相手が自分自身で修正点や問題点に気づけるようにする「質問の仕方」の重要性について書きたいと思います。
指摘する前に、質問する
社交ダンスのレッスンで、お客様(生徒さん)の動きを見て、
「フットワークが間違っている」
「もっと体重移動を意識すべきだ」
「視線や姿勢が悪い」
などと、すぐに指摘してしまうことが多いです。
しかし、私たちが理想としている方法は、すぐにアドバイスするその前に、
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「フットワークには迷いはないですか?」
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「どの部分を意識して踊っていますか?」
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「踊りづらいところはありますか?」
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「どんな風に踊りたいですか?」
といった質問を投げかけることです。
直接的なアドバイスの前に、質問するメリット
すぐにピンポイントでアドバイスや指摘するのではなく、上手に質問をすることで、
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お客様(生徒さん)は、自分自身で考え、問題点や課題に気づくことができます。
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指摘された時よりも、素直にアドバイスを受け入れやすくなります。
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「教わっている」という受け身の姿勢ではなく、「自ら学ぼう」という主体的な姿勢になり気持ちが楽になります。
質問から始まる、スムーズな問題解決
人は、自分で気づいた問題点の方が、より深く理解し、解決しようと努力するものだと思います。
社交ダンスはもちろん、日常生活やビジネスシーンでも、相手にアドバイスをする際には、一方的に問題点や修正点を指摘するのではなく、質問を通して、相手が自ら問題点に気づくことができるように導くことが大切です。
例えば、
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相手が自ら問題点に気づく
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問題の原因を探る
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解決策を考える
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試しにやってみる行動に移す
という流れを作ることが大切だと思います。
お客様(生徒さん)や相手への「気づき」を促す質問
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「今の動きで、何か気になる点はありますか?」
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「もっとこうしたい、という部分はありますか?」
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「どんな風に感じながら踊っていますか?」
- 「やりにくいところ、こうしたいという部分はありますか?」
このような質問は、相手が自分自身の動きや感覚と向き合うきっかけになるはずです。
まずは、社交ダンスを通して、コミュニケーション能力を高めよう
社交ダンスは、コミュニケーションを通して、互いに成長、上達していくことができる趣味だと思います。
お客様(生徒さん)や相手への「気づき」を促す質問力を鍛えることで、社交ダンスのレッスンはもちろんのこと、日常生活やビジネスの場面においても、より良い会話になり、お客様(生徒さん)や相手が、「そういえば、、、」という感じで、自分の問題や課題に気づき、その点について話が始まれるようにすることで相手との良好な関係を築けるようになると思います。
直接、すぐにピンポイントでアドバスや指導をする前に、お客様(生徒さん)や相手が、自ら、感じている不具合を言語化する機会をつくれるように、会話が進むといいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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