「なんで伝わらないんだろう?」その答え、相手の立場にあるかも
社交ダンスのレッスンや練習、あるいは日常生活や仕事の場面で、「もっと上手に伝えられたらいいのに…」「どうして相手の気持ち(意図)が分からないんだろう?」そんな風に感じて、少しモヤモヤしてしまうこと、ありませんか?
私たちは、つい自分の視点から物事を見てしまいがちです。
しかし、相手が普段どんなことを考え、どんな難しさを感じているのかを少しでも体験してみると、驚くほど理解が深まり、関係性がスムーズになるこことがよくありす。
今回は、社交ダンスの練習方法の一つでもある「相手がやっていることを自分もやってみる」という方法が、いかに私たちのダンスと人間関係を豊かにしてくれるか、についてヒロス流の考え方を書いていきます。
社交ダンスの「?」を解決!男女入れ替わりをやってみる効果
社交ダンスは、リードとフォローという役割分担があります。練習中に、
- 「リードがうまく伝わらない…」
- 「どうフォローしたらいいか分からない…」
- 「タイミングが合わない…」
といったトラブルはよくあります。
そんな時におすすめしたいのが、「男女の役割を、ほんの少しだけ入れ替わって踊ってみる」ことです。
もちろん、男性が女性のステップを完璧に踊ったり、女性が男性のリードを完全に再現したりする必要はありません。
目的は、相手が普段どんなことを意識し、どんな難しさを感じているのかを「体で感じてみる」ことです。
たった一歩、されど一歩 : 短い小さな体験でも効果は絶大!
「役割を入れ替わるなんて、難しそう」「ちょっと恥ずかしい」と感じるかもしれません。
でも、ぜひ気軽にやってみましょう!長時間、多くのステップや、連続して踊る必要は全くありません。
- ホールドを組んでみるだけ: 相手のホールドの感覚、ポジションを体験する。
- ウォークを1~2歩だけ: リード/フォローしながら歩いてみる。
- 特定のステップの一部分だけ: 例えば、回転の入り口だけ、終わりだけを入れ替わってやってみる。
- 踊りはじめだけ: 踊り始めの大切なタイミングや動きを確認する。
本当にこれだけでも、
- 「あ、このタイミングでリード(フォロー)されると、すごく動きやすいな」
- 「なるほど、ここでバランスを取るのが難しいんだな」
- 「自分のこの動きが、相手にとっては少しやりにくいのかもしれない」
といった、頭で考えているだけでは分からなかった、具体的な発見や気づきがたくさんあるはずです。
「わかった!」が、共感と感謝、そして上達へ繋がる
相手の役割を少しでも体験することで、良い効果があります。
- 共感が生まれる: 相手の難しさや頑張りが、知識としてではなく、実感として理解できるようになります。
「いつもこんな風に考えてくれていたんだな」と、相手への理解が深まります。 - 感謝の気持ちが育つ: 普段、パートナーが自然にしてくれていること(スムーズなリード、的確なフォローなど)が、決して当たり前ではないことに気づき、心からの感謝の気持ちが湧いてきます。
- 自分の動きが改善される: 「こうすれば相手はもっと動きやすいはずだ」という具体的な改善点が見つかり、自分のリードやフォローの質が向上します。
結果的に、二人のダンスがレベルアップします。 - コミュニケーションが変わる: 「さっき入れ替わってやってみたら、ここが難しかったよ」「こうしてくれると嬉しいな」など、より具体的で建設的なコミュニケーションが取れるようになります。
社交ダンス以外の場面でも: 家庭や職場でも活きる「相手の視点」
この「相手がやっていることを自分もやってみる」という考え方は、社交ダンスの場面だけの話ではありません。
- 家庭で: パートナーが普段担当している家事や育児の一部を、実際にやってみる。
- 職場で: 部下や同僚の仕事を、少しの時間でも手伝ってみる、あるいは体験してみる。
言葉で聞いたり、様子を見たりするだけでは分からない、相手の状況、苦労、そして工夫。
それを実際に体験することで、表面的な理解ではない、深い共感と尊重の気持ちが生まれるはずです。
それが、より良い協力関係や信頼関係を築くための、確かな土台になるはずです。
「相手と入れ替わってみる」勇気が、視野を広げる
ヒロス流考え方、「相手がやっていることを自分もやってみよう」。
この行動は、相手をより深く理解し、感謝し、そして自分自身も成長するための、シンプルで強力な方法です。
社交ダンスのフロアで、あるいは日常生活の中で、ほんの少し勇気を出して「相手と入れ替わってみる」。
その小さな行動が、今の踊りを、そして人間関係を、より豊かで素晴らしいものに変えてくれるかもしれません。
ぜひ、試してみてくださいね。
「相手がやっていることを自分もやってみよう」という、社交ダンスから学んだヒロス流の考え方の話でした。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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